先週のシンポジウムの打ち上げで、ある人が「物語が人の心を癒す」とおっしゃった。
確かに
悲しみや苦しみが何で癒されるか、人それぞれだ。
でも「1年以内に普通の生活に戻る人が○%」とか、「感情は一時的なもの」とかデータや一般論では、癒されないのではないかなと思う。
大切な人を失ったとき、癒された物語は何だっただろう?
私の場合は「西の魔女が死んだ」という小説がその一つ。
主人公の女の子とおばあさんの交流を描いた梨木香歩さんの
作品で、映画化されたのでご存知の方もいらっしゃるかも?
ニシノマジョ カラ ヒガシノマジョ ヘ
オバアチャン ノ タマシイ、ダッシュツ、ダイセイコウ
(最後の場面より)
小説のほかにも歌詞とか古典とか、物語といってもいろいろあるだろう。
そして分かち合いの会も大切な人を亡くした人が格闘したり味わってきたそれぞれの物語を交換しあう場所なんだなぁと思う。
決して楽しい話ではないし、綺麗な話でもない。でも終わった後はいつも参加してよかったと感じる。
不思議だけど、気がつくと自分の抱える物語と重ねて、少しはりつめていた心が緩んだり、1人ではない気がする。
先週第3土曜日、9月の若い世代の分かち合いが行われました。
一般の方々にもオープンしての1回目。楽しみにしてくださっていたという言葉にとても励まされました。
これからもどうぞよろしくお願いします
(青)